ドローンを飛ばせる場所を調べるには?おすすめのマップアプリと確認ポイント
2025.1.30

近年、ドローンを練習する人が急速に増えています。しかし、ドローンを飛ばせる場所や条件は、法律や条例で定められていることをご存じでしょうか。
この記事では、許可不要でドローンの練習ができる場所や許可が必要な場所、ドローンの練習場所を探せるアプリ・Webサービスをご紹介します。
ドローンを飛ばせる場所は少ない
ドローンの飛行はさまざまな法律や条例で規制されており、多くの場合は国土交通省や関係機関への届出が必要です。
許可なくドローンを飛ばせる場所も存在しますが、多くはありません。特に都市部は飛行禁止区域の「人口集中地区」に該当する面積が広いのです。
ここでは、無許可でドローンを飛ばせる場所、飛行が制限・禁止されている場所をそれぞれご紹介します。
ドローンを飛ばせる場所
以下に紹介する場所では、ドローンを飛ばせることが多いです。ただしこれらの場所であっても、後に解説する「飛行が制限・禁止されている場所」に当てはまる場合、無許可で飛行させることはできません。
- 河川敷
- 自分の保有する土地
- 屋内またはネットで囲われた屋外スペース
- ドローン練習場、ドローンスクール
河川敷は、ドローンの練習場所としてよく知られています。広いスペースが確保されており、人と人との距離も比較的遠いため、安全にドローンを飛行させることが可能です。
飛行禁止区域に当てはまらない場合は、自身が保有する土地でドローンを飛ばすことができます。例えば自宅の庭であれば、他人にぶつかって迷惑をかける危険性も少なく、安心して練習できます。
飛行禁止区域内であっても屋内での飛行は許可されており、ドローンの練習場所としておすすめです。実際に、体育館や倉庫、ガレージなどでドローンの練習する人が多いのです。
また屋外であっても、周囲をネットなどで囲われ安全が確保されているスペースであれば、申請不要でドローンを飛ばすことができます。例えば、校庭やゴルフ練習場などが適しているでしょう。
ドローン練習場やドローンスクールは、ドローンを飛ばせる場所に設置されており、契約していれば許可を得る必要はありません。都市部のドローンスクールであれば、屋内練習場を持つことがほとんどです。
飛行が制限・禁止されている場所
航空法では、以下のような場所においてドローンの飛行を制限・禁止しています。「緊急用務空域」に関しては、他の区域の許可があっても飛行させることはできません。
- 空港等の周辺
- 緊急用務空域(禁止)
- 150m以上の上空
- 人口集中地区(DID地区)の上空
出典:国土交通省「無人航空機の飛行禁止空域と飛行の方法」
そのほか、「イベント上空での飛行」「夜間の飛行」「目視外での飛行」なども許可が必要です。
これらの場所でドローンを飛ばしたい場合は、国土交通省に届け出て許可を得る必要があります。ただし、ドローンの国家資格である「無人航空機操縦者技能証明」を保有していると、一部の申請を省略可能です。
サイニチドローンスクールでは「二等無人航空操縦士」資格を取得できるコースをご用意しています。申請なしでスムーズにドローンを飛ばすために、資格を取ることをおすすめします。
ドローンを飛ばせる場所は、Webサービスや専用のアプリなどで探すことができます。ここではおすすめのアプリやサービスを4つご紹介します。
Google Earth
Google Earthは、Googleが提供するバーチャル地球儀システムです。ドローンを飛ばす場所を探せるほか、飛行ルートの距離や面積、飛行時間を算出することもできます。
料金 | 無料 |
利用方法 | ブラウザ・アプリ(iOS・Android) |
機能 | 距離や面積、飛行時間を算出できる |
出典:Google Earth
国土地理院 地理院地図
国土地理院 地理院地図は、日本の位置の基準を整備する中枢である国土地理院が提供する地図です。地形図や標高などのほか、人口集中地区・空港周辺といった航空法に関する表示があり、飛行可能な場所を探しやすくなっています。
料金 | 無料 |
利用方法 | ブラウザ |
機能 | 会員登録不要で使える 人口集中地区・空港周辺区域が表示される |
出典:国土地理院 地理院地図
ドローンフライトナビ
ドローンフライトナビは、国内初のドローン用地図アプリとして2017年にリリースされました。航空法に加え、小型無人機飛行禁止法に関する表示があり、ドローンパイロットのあらゆる需要に応えています。日出・日没時刻が自動表示されるのも便利です。
料金 | 無料 |
利用方法 | ブラウザ・アプリ(iOS・Android) |
機能 | 会員登録不要で使える 人口集中地区・空港周辺区域が表示される 小型無人機飛行禁止法に対応している 日出・日没時刻が表示される |
出典:ドローンフライトナビ
DJI FLYSAFE
DJI FLYSAFEは、ドローンの大手メーカーであるDJIが提供するサービスです。このサービスはDJI製品に特化しており、DJIが各国・エリアの管理政策に基づいて設定した飛行制限区域「GEO区域」が表示されます。
料金 | 無料 |
利用方法 | ブラウザ |
機能 | 会員登録不要で使える 空港周辺区域が表示される DJI製ドローンに特化している |
出典:DJI FLYSAFE
飛行禁止区域以外に確認すべきこと
ドローンを飛ばせる場所が見つかった後は、実際に飛行させる前に次のようなことを確認しましょう。
条例や法律を確認する
航空法のみならず、各都道府県の条例でドローンの飛行を制限している場合があります。飛行させる地域の条例をよく確認しましょう。
また、航空法とあわせて以下のような他の法律も順守しなければなりません。
- 小型無人機等飛行禁止法
- 道路交通法
- 民法
- 電波法
土地や施設の管理者に許可を得る
法律や条例で許可された空域であっても、その土地や施設の管理者がドローンの飛行を禁止していることがあります。他者が保有する場所で飛行させたい時は、必ず事前に許可を得ましょう。公園や河川敷でもドローンを禁止しているところがあるため、よく確認してください。
現地の下見をして安全確認する
ドローンを飛ばせることが分かったら、飛行前に現地の下見をするのが無難です。例えば建物が多くないか、通行人はどれくらいいるか、風量や風速などを調べましょう。下見することによって、安全にドローンを操縦できます。
ルールを守り安全を確保してドローンを飛ばそう
操縦者や周囲の人の安全を守るため、ドローンを飛行できる場所はさまざまな法律や条例によって制限されています。アプリやWebサービスを活用し、ドローンを飛ばせる場所を探しましょう。
しかし、いちいち場所を探して練習するのは面倒でしょう。もっと気軽にドローンを練習したいなら、ドローン練習場やドローンスクールがおすすめです。
サイニチドローンスクールでは、雨の日も練習できる屋内練習場のほか、広さ23万坪を誇る関東最大級の屋外フィールドを完備。安全が確保されているので、気兼ねなくドローンを練習できます。
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