ドローンパイロットの仕事内容とは?必要な能力や将来性も解説
2024.8.26
ドローンパイロット(ドローン操縦士)は、ドローンを使って撮影や測量、点検などを行う職業です。近年ではドローンの活用機会が増えたことにより、ドローンパイロットの需要も急増しています。
この記事では、ドローンパイロットの仕事内容や必要なスキルについて、具体的にご紹介します。
ドローンパイロットとは
ドローンパイロットとは、ドローンを操縦してさまざまな業務を行う職業のことです。最近では、映像や建築、インフラ、農業、物流など、多くの業界でドローンの需要が高まっています。
例えば空撮をしたい場合、以前はヘリコプターを飛ばす必要がありました。しかし、ドローンを利用すれば大幅にコストが抑えられます。そのほか、建物の点検や農薬散布、遠隔地への輸送といった場面でドローンを活用することで、労力やコストを大幅に削減できるようになりました。
令和2年国勢調査によると、ドローンパイロットは全国に約10万人、平均年収は456.8万円です。
現在のところ、ドローンパイロットのみで生計を立てている人は多くありません。本業の一部にドローンを活用する人や、副業として行っている人が多いようです。
出典:厚生労働省 jobtag「ドローンパイロット」
ドローンパイロットの仕事内容
ドローンパイロットの具体的な仕事としては、測量や点検、空撮、農薬散布などがあります。
測量
ドローンによる測量業務は、建築業界などで需要があります。カメラを搭載したドローンで、上空から土地や建物を測量する業務です。測量の種類には「写真測量」と「レーザー測量」があります。
測量した面積や距離などのデータを活用し、図面作成もドローンパイロットが担うことがあります。ドローンによる測量では操縦スキルに加え、「測量士」としてのスキルも重要です。
点検
点検業務にドローンを利用することで、より手軽に「非破壊検査」が可能となります。
非破壊検査とは、建造物を壊さずに内部や表面の欠陥、劣化状況などを調べる点検方法です。非破壊検査は、ビルや高速道路、トンネル、橋、ダムなど、さまざまな建造物で必要とされています。
ドローンによる点検では、赤外線カメラ付きのドローンで上空から建造物を撮影し、異常がないかチェックします。
従来は目視や放射線、超音波などで行っていた作業ですが、ドローンを使えばより簡単に点検が可能です。そのため、点検にかかる時間やコストを大幅に節約できるようになりました。
映像撮影・空撮
空撮は、カメラを搭載したドローンで上空から写真や映像を撮影する業務です。地上からは撮影できないダイナミックな映像を撮ることができ、テレビ番組や映画、プロモーションビデオ、CMなど、幅広く活躍の機会があります。
また、自治体や企業のホームページに掲載する写真・映像などを担当することもあり、社会貢献もできる仕事です。
農薬散布
農薬散布は、農薬や肥料を入れたタンクをドローンに搭載し、上空から田畑に散布する業務です。また、ドローンで作物の種をまいたり、生育状況を調べたりすることもあります。
以前は無人ヘリコプターを用いていましたが、ドローンを使うことでより手軽かつコストを抑えて作業できるようになりました。
農業従事者の労力も大幅に軽減できるため、高齢化が進む農業においてドローンの需要は急増しています。
未経験でもドローンパイロットになれる?
結論からお伝えすると、未経験でもドローンパイロットとして活躍することは十分可能です。ドローンパイロットには、必須とされる学歴や資格はありません。ドローンの操縦技術に加え、空撮や測量、点検、農薬散布など各分野の知識を身に付ければ、仕事を請けることができるでしょう。
ドローンパイロットはフリーランスで活動するほか、企業に入社して雇用してもらう方法もあります。ドローンパイロットの雇用主としては、映像制作会社や測量会社、設備保守・メンテナンス会社などが挙げられます。
ただしフリーランスで仕事を請ける場合、現状は知識やスキルのほかに、ドローンの機体や撮影機材も必要になることを覚えておきましょう。
ドローンパイロットの求人の中には「未経験OK」という条件も少なくありません。最初はアシスタントや補助役からですが、働きながら経験を積むことができます。その後スキルや知識が身に付けば、ドローンパイロットとして働けるでしょう。
ドローンパイロットに必要なスキル
ドローンパイロットに必須の資格はありませんが、持っていると望ましい資格やスキルは存在します。
資格
ドローンの資格には、大きく分けて国家資格と民間資格があります。いわゆる「ドローンの国家資格」とよばれているのは、国土交通省が認定する「無人航空機操縦者技能証明」です。
国家資格を取得すると、一部の申請を省略できたり、より広い範囲を飛行できたりといったメリットがあり、仕事に役立ちます。ドローンパイロットとして資格を取るのであれば、国家資格が最もおすすめです。
また、民間団体が認定するドローンの資格も多数あります。国土交通省が認める機関で民間資格を取得すると、クライアントからの信頼性が増したり、国家資格受験時に一部試験が免除されたりするメリットがあります。
こうした資格を取得するためには、ドローンスクールで学ぶことが一般的です。
あると役立つスキル
先述のような資格のほか、ドローンパイロットにはさまざまなスキルや知識が求められます。ドローンの操縦技術はもちろん、機体のメンテナンスやカメラ、動画編集などのスキルもあると良いでしょう。
また航空法では、ドローンを飛ばしてはいけない区域や、禁止されている飛行方法が定められています。航空法や道路交通法、条例、各種ガイドラインを順守するため、法令に関する知識も必要です。
必要なスキルをドローンスクールで身に付けよう
ドローンパイロットは、スキルや知識、適性があれば、未経験者でも活躍できる職業です。専業のドローンパイロットはまだ少ないものの、副業として従事している人もたくさんいます。
ドローンパイロットに必要な資格や技術は、ドローンスクールで身に付けるのが一般的です。サイニチドローンスクールでは、空撮や測量、非破壊検査に特化したコースをご用意しているため、携わりたい分野を選んで専門的なスキルを磨くことができます。
また、卒業後にも手厚いフォローを行っているため、ドローンパイロットとして長く活躍していただけます。
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