ドローン免許の種類を解説!スクールで取得するならどれがいい?
2024.8.5
ドローンには、国や民間機関が承認している免許(資格)制度があります。仕事などでドローンを活用したい方は、これらの資格を取得しておくと安心ですが、どの資格を取得すれば良いのでしょうか。
この記事では、ドローンの国家資格と民間資格について解説します。どの資格を取るべきか迷っている方はぜひ参考にしてください。
ドローンの免許は大きく2種類ある
ドローンの免許(資格)には、大きく分けて「国家資格」と「民間資格」があります。
ドローンの国家資格とは「無人航空機操縦者技能証明」を指します。国土交通省が実施している制度で、2022年12月に申請受付が開始されました。国家資格を取得すると、一部の飛行許可申請が不要になったり、第三者に対して信頼性が増したりするメリットがあります。
「一等」「二等」の等級があり、レベル4飛行(立入管理措置を講じない有人地帯における補助者なし目視外飛行)をするためには、一等無人航空機操縦士の資格が必要です。
一方でドローンの民間資格とは、ドローンスクールなどの民間機関が認定している資格です。各機関によってさまざまな種類があり、講習の内容や費用も異なります。
民間資格を持っていると一定の信頼性はあるものの、国家資格が開始されたことで、国土交通省は「民間技能認証を用いて申請書類の一部を省略する運用は2025年12月に終了する」としています。
そのため、業務で積極的にドローンを活用したいのであれば、国家資格の取得を目指すのがおすすめです。
出典:国土交通省「無人航空機の飛行許可・承認手続」
ドローン国家資格の種類
ここでは、ドローンの国家資格について詳しく解説します。
ドローンの国家資格には「一等無人航空機操縦士」と「二等無人航空機操縦士」の2つの等級があります。一般財団法人日本海事協会が実施する試験を受け、合格すれば資格を取ることができます。
出典:国土交通省無人航空機操縦者技能証明等」
一等無人航空機操縦士
一等無人航空機操縦士の取得をおすすめできるのは、ドローンのプロを目指す人や操縦経験者です。二等よりも高度な知識・技術が求められ、特に実地試験のレベルが高いといわれています。
また、現状でレベル4飛行が許可されているのは一等資格保有者のみです。物流や警備分野でドローンの仕事をしたい方は、一等資格を持っていると仕事の幅が広がります。
2024年6月現在、一等資格の試験にかかる費用(手数料)は以下のとおりです。
学科試験 | 9,900円 | |
実地試験【回転翼(マルチローター)の場合】 | 基本(昼間・目視内・25kg未満) | 2万2,200円 |
限定変更 | 2万800円 | |
身体検査 | 書類での受検 | 5,200円 |
会場での受検 | 1万9,900円 |
二等無人航空機操縦士
ドローン未経験者であれば、まずは二等無人航空機操縦士の取得を目指しましょう。二等資格の試験では、ドローンの基礎的な知識・技術が問われます。ドローンスクールで所定のコースを修了すれば、取得できる可能性が高いでしょう。
2024年6月現在、二等資格の試験にかかる費用(手数料)は以下のとおりです。
学科試験 | 8,800円 | |
実地試験【回転翼(マルチローター)の場合】 | 基本(昼間・目視内・25kg未満) | 2万400円 |
限定変更 | 1万9,800円 | |
身体検査 | 書類での受検 | 5,200円 |
会場での受検 | 1万9,900円 |
ドローン民間資格の種類
次に、数あるドローンの民間資格のうち6つをピックアップし、それぞれの特徴をご紹介します。
JUIDA認定資格
JUIDA認定資格は2015年10月にスタートした、日本初のドローンの認定制度です。一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)が認定しています。
JUIDA運営のスクールで所定の科目を修了すると、「無人航空機操縦技能証明証」または「無人航空機操縦技能証明」を取得できます。認定スクールは全国に240校以上あり、通いやすさが魅力です。
受講費用は15万~25万円ほど(スクールによって異なる)、受講期間は3~4日の場合が多いです。
DPA認定資格
一般社団法人ドローン操縦士協会(DPA)が認定する資格で、「操縦士資格」と「インストラクター資格」があります。2017年6月からスタートした制度です。
これらのライセンスを取得すると、自動でドローン総合保険が付帯し、安心して操縦できるでしょう。
受講費用は20万~30万円ほど(スクールによって異なる)、受講期間は3~4日程度です。
日本ドローン協会認定資格
一般社団法人日本ドローン協会が認定している資格です。通常の操縦士資格のほか、「水中ドローン資格」を取得できるユニークな制度もあります。
比較的安価かつ短期間で取得できることが魅力で、通常の操縦士資格は8万8,000円~16万5,000円、1~2日間で修了となります。
JDC認定資格
一般社団法人日本ドローンコンソーシアム(JDC)が認定する資格です。「基本操縦コース」のほか、オプションとして高度自律飛行や目視外飛行の訓練ができる「自律飛行コース」も用意されています。
受講費用は20万~25万円ほど(スクールによって異なる)、3~6日間で取得できます。
DJI JAPAN認定資格
ドローンメーカー国内最大手のDJI JAPANが認定する資格です。DJI製ドローンの「正しく、より安全な」扱い方を身に付けられ、オプションとして「夜間飛行・目視外飛行」「危険物輸送・物件投下」の講座もあります。
受講費用は比較的安価で、5万5,000円~11万円程度、期間は1日~1週間ほど(スクールによって異なる)です。
JUAVAC認定
一般社団法人日本UAV利用促進協議会(JUAVAC)が認定している資格です。全国のJUAVAC認定校で所定のコースを卒業すると「JUAVAC認定 UAVフライト技術証明書」を取得できます。
受講費用は20万~36万円ほど(一部要問い合わせ)で、受講期間は4~5日間です。
サイニチドローンスクールはJUAVAC認定に対応
JUAVACは国土交通省認定団体であり、ドローンの知識・技術が身に付く充実したカリキュラムを提供しています。
JUAVAC認定 UAVフライト技術証明書を取得すると、一部の申請手続きを省略することが可能です(2024年現在)。申請手続きが不要となるのは、以下の特定飛行に当てはまらない場合です。
- 150m以上の上空
- 緊急用務空域
- 人口集中地区の上空
- 空港等の周辺
- 夜間飛行
- 目視外飛行
- 人や物と30m以上の距離を確保できない飛行
- 催し場所上空
- 危険物の輸送
- 物件の投下
ただし、民間資格でこれらの申請手続きを省略できる制度は2025年12月に終了予定です。国家資格であれば引き続き手続きを簡略化できますので、国家資格の受験をご検討ください。
国家資格と民間資格を上手に使い分けましょう
ドローンの免許(資格)には、国家資格である「無人航空機操縦者技能証明」と、数多くの民間資格があります。仕事などで継続的にドローンを活用したい場合、おすすめは国家資格です。
JUAVAC認定をはじめとする民間資格を保有していると、国家資格試験の際に実地試験が免除され、試験の負担が大きく減ります。この制度を活用して国家資格試験を受けるのがおすすめです。
サイニチドローンスクールでは、二等無人航空機操縦士とJUAVAC認定に対応したコースを完備しています。初心者・経験者を問わず、国家資格の取得を目指すことができるので、ぜひお問い合わせください。
カテゴリ
メールにてお問い合わせ
お電話がつながらない、営業時間外の場合は、
お問合せフォームよりご質問ください。